12月11日の定例市議会の最終日は、「議会広報」に掲載される各議員の一般質問の原稿が出そろった日です。その原稿を読んだ広報委員長が、梅津議員の原稿のなかにある道教委のクリアファイル「アベ政治は許さない」という文言が議会広報にふさわしくないと疑義を持ち、議長に相談。それに議長が同意したところから、問題がはじまりました。村上広報委員が議長室に呼ばれ、原稿差替えを要請され、問題が大きくなりました。
なぜ、クリアファイルの「アベ政治は許せない」という文言が「議会広報」にふさわしくないのか。まったく理解に苦しむところです。
過去、「議会広報」で議員の質問項目が問題になったケースは聞いたことがありません。
議長と広報委員長はこの問題を撤回しないため、党議員団は議会制民主主義を守る立場から、議長と広報委員長の不信任案を提出。これをめぐって議会は紛糾し、深夜零時を過ぎ、翌日の12日に入りました。そして最後に不信任案が否決されて議会が終了。なんと午前2時すぎでした。
その後、事態はさらに悪くなり、今度は松永議員の市長の政治資金問題も「議会広報」に不掲載とする状況になりました。議会のチェック機能としての質問項目さえ、数の力で掲載しないという状況に至りました。
今回の事態は、「言論の府」である議会の言論の自由、議会制民主主義、さらには全議員が参加しつくりあげた「釧路市議会基本条例」の精神からも大幅に逸脱したものでした。
党議員団は、市議会の「異常事態」を打開するため、議長への申し入れ、記者会見、そして広く市民に訴えるため、緊急議会報告会を開催することにしました。