11月18日、鳥畑教授を講師に迎えて「カジノ(IR)を考える学習講演会」を開催。主催は共産党市議団(政務活動費を活用)。約50人の市民が参加し、耳を傾けました。
 北海道は三つの自治体(釧路市、苫小牧市、留寿都村)が「カジノ誘致」に立候補していますが、「施設が複数の地域に分散していると集客効果が分散し相乗効果が発揮できなくなる」と国が考えを「取りまとめ」ました。よって「北海道IR構想は困難となり、札幌圏に近く集客力がある苫小牧市が有力になった」と話された。釧路市が選定されるのは「ほとんど無理」ということです。
 カジノがあってこそ収益があがる構造のIRです。「ラスベガスの外国客は15%程度で、あとは国内、とりわけカルフォルニア」とのこと。よって「富裕層が対象であり、地元は対象ではない」という釧路市の説明は成り立ちません。「そもそもマレーシア、シンガポールのカジノ客が、なぜ、日本のカジノにやってきますか?考えられません。カジノ事業者は、日本人の持っている資産をターゲットにしているのでは」との指摘は「説得力あり」でした。
 最後に、日本とシンガポールを比較し「カジノなし日本」のほうが、外国観光客が増えていることに触れて「カジノ抜きの観光立国を目指すほうが良い」。そして「カジノ幻想から離れて、(釧路市も)別の道を歩んだ方が良いのでは?」とまとめられた。

              2011年          2016年
日本(人数)        622万人    ⇒    2,403万人
シンガポール(人数)   1,317万人    ⇒    1,640万人

 参加された市民から「こんなカジノを誘致するという議員がいるのですか?」と感想を語っていました。